ビットフライヤーlightningの注文方法は様々な機能があり便利ですが、初心者にはちょっと複雑でわかりづらいかもしれません。
この記事では執行数量条件について例を用いて解説します。
執行数量条件とは
”執行数量条件”とは、注文した一部数量が約定した際の次の挙動について設定できる条件のことです。
- Good ‘Til Canceled(GTC注文)
- Immediate or Cancel(IOC注文)
- Fill or Kill(FOK注文)
執行数量条件を設定できるのは指値注文の時のみです。
なぜなら指値注文でしか注文した一部数量が約定するということは発生しないからです。
成行注文では発生しません。
少し分かりづらいので例を用いて説明すると、例えばビットコインの取引において300万円の位置に1BTCの買い指値注文を仕掛けていたとします。
300万円以下の価格になりましたが、0.6BTCしか約定しない場合がまあまあな頻度で発生します。
※取引所の場合、取引量が少ないと注文した一部数量しか約定しないことがあります。
このような場合に挙動を自動で設定することができます。
- ①残りの0.4BTCが約定するまで注文を出し続ける→Good ‘Til Canceled
- ②0.6BTCが約定した段階で残りのは注文をキャンセル→Immediate or Cancel
- ③1BTC全てが約定しない場合は注文自体をキャンセル→Fill or Kill
Good ‘Til Canceled(GTC注文)
直訳すると”キャンセルされるまでずっと有効”です。
日本語だと少しは理解しやすいですね。
ビットフライヤーHPではこのように説明しています。
注文が約定するかキャンセルされるまで有効であるという注文執行数量条件
引用元:bitFlyer Lightningの注文の種類について
例を用いて説明すると、ビットコイン取引において300万円の位置に1BTCの指値注文をGTC注文で仕掛けたとします。
そして価格が300万円以下になって注文した一部数量である0.6BTCが約定しましたが、価格は再び上昇して310万円/BTCになりました。
この場合、300万円の位置に仕掛けた0.4BTCの指値注文は約定または手動でキャンセルするまで有効となります。
Immediate or Cancel(IOC注文)
直訳すると”即座に、さもなければキャンセル”です。
ビットフライヤーHPではこのように説明しています。
指定した価格か、それよりも有利な価格で、即時に一部あるいは全部を約定させ、約定しなかった注文数量をキャンセルする
引用元:bitFlyer Lightningの注文の種類について
例を用いて説明すると、ビットコイン取引において300万円の位置に1BTCの指値注文をIOC注文で仕掛けたとします。
そして価格が300万円以下になり、全部は約定せず注文した一部数量である0.6BTCが約定しましたが、価格は再び上昇して310万円/BTCになりました。
この場合、残りの0.4BTCの注文はキャンセルされます。
Fill or Kill(FOK注文)
直訳すると”即座に、さもなければキャンセル”です。
ビットフライヤーHPではこのように説明しています。
発注の全数量が即座に約定しない場合、当該注文をキャンセルする
引用元:bitFlyer Lightningの注文の種類について
例を用いて説明すると、ビットコイン取引において300万円の位置に1BTCの指値注文をFOK注文で仕掛けたとします。
そして価格が300万円以下になり、全部は約定せず注文した一部数量である0.6BTCが約定しても全数量が約定しなかったので約定した0.6BTCも含め注文自体がキャンセルされます。
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