トラリピを3年間運用して年利10%以上を達成しましたが、その利益で満足するのではなくプラスになった収支をさらに元金に上乗せして複利運用をしていく際の設定を公開します。
最新の運用実績はこちらで公開しています。
複利運用とは
複利運用とは運用で発生した収益を再び投資にまわして運用することを言います。つまり、利子に対して利子がつくことを言います。
例えば、年間で金利2%の投資先に100万円を預けていたとすると1年後には100万円が102万円になります。そして次の年は利子で得た2万円を上乗せして、合計102万円で運用し、それに対して2%の利子がつくので1年後には102万円+2万400円となります。
それに対して”単利”という言葉がありますが、単利とは元金に対してのみ利息が付くことを言います。例えば、100万円の元金に対して1年後は110万円、次の年も元金の100万円のみに対して利息がつきます。
複利運用のメリット・デメリット
複利のメリットとデメリットは以下のことが挙げられます。
メリット
・運用で得た利益も投資に回すことで利益を雪だるま式に増やすことが出来ます。
複利で運用した場合と単利で運用した場合の簡単なシミュレーション結果を以下に示します。
年利10%を毎年継続した場合ですが、5年後には単利の場合と比べて11.1万円の差があります。
5年ではそこまで差があるとは思いませんが、複利運用を10年続けた場合も以下の表にまとめました。
年利10%を毎年続けた場合という驚異的なシミュレーションですが、不可能ではありません。
複利(万円) | 単利(万円) | |
初期投資 | 100 | 100 |
1年後 | 110 | 110 |
2年後 | 121 | 120 |
3年後 | 133.1 | 130 |
4年後 | 146.4 | 140 |
5年後 | 161.1 | 150 |
6年後 | 177.2 | 160 |
7年後 | 194.9 | 170 |
8年後 | 214.4 | 180 |
9年後 | 235.5 | 190 |
10年後 | 259.4 | 200 |
複利で運用した場合、10年後の単利との差は59.4万円となります。元金が大きければ大きいほど10年後の差は大きくなります。
デメリット
・運用で得た利益は再度運用に回すので、儲かったからと言って何か買い物をしたり自由に使うことが出来ない。
・複利で運用した際に損失が発生した場合は大きく元金を減らすこととなる。
年間+10%で運用している限りは問題ないですが、年間-10%というマイナス複利も十分あり得ます。
トラリピで複利運用
運用している通貨ペアの現在の価格を中心に自分で決めたロスカット条件を満たすように設定していきます。具体的にどう追加ポジションを仕掛けたのか説明しますので良かったら参考にしてみてください。
元々、下記条件でトラリピ運用を行っていました。トラリピ設定に関しては別記事にても説明しています。
運用通貨ペア:NZD/USD
買い注文のレンジ幅:0.6215~0.665ドル
自動ロスカット:0.5413ドル
0.0015ドルおきに合計30本
売り注文のレンジ幅:0.6665~0.71ドル
自動ロスカット:0.7889ドル
0.0015ドルおきに合計30本
この設定によって得た利益で5万円と追加資金の10万の合計15万円によって新たな注文を仕掛けていきます。
この時のNZD/USDが0.66ドルだったので、0.66ドルを中心として下記の注文を設定しました。
買い注文のレンジ幅:0.657~0.663ドル
自動ロスカット:0.3913ドル
トラップ本数:5本
元々、レンジ幅0.6215~0.665ドルに仕掛けていた買い注文の自動ロスカットについて少し不安があったので、リーマンショック時に下落した価格にも耐えれるように追加注文の自動ロスカットは0.3913ドルにして精神的に余裕が持てる設定にしました。
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