トラリピを始めようと思っている方、または始めたばかりの初心者の方の以下の疑問に対して実例を用いて説明します。
・トラリピ設定の具体例を知りたい。
・いくら稼いでいるのか。
・設定のリスク・注意点は何?
初心者でもすぐに理解できるトラリピ設定を公開
私が今まで8か月間運用してきているCAD/JPYの設定を公開します。買い注文、売り注文それぞれの設定は以下の通りとなります。
運用通貨ペア :CAD/JPY
売買 :買い
運用予定額 :40万円
仕掛けるレンジ幅 :80.52~85.0
レンジ内に仕掛ける本数 :15本
1本あたり何通貨 :0.1万通貨
1回のリピートでねらう利益:300円
決済トレール設定 :設定する
ストップロス設定 :設定しない
自動ロスカット :58.74円
運用通貨ペア :CAD/JPY
売買 :売り
運用予定額 :40万円
仕掛けるレンジ幅 :85.32~89.8
レンジ内に仕掛ける本数 :15本
1本あたり何通貨 :0.1万通貨
1回のリピートでねらう利益:300円
決済トレール設定 :設定する
ストップロス設定 :設定しない
自動ロスカット :111.43円
上記の設定を図に表すと以下のようになります。
このトラリピ設定を行ったときは、CAD/JPYは今後しばらくは80~90円付近のレンジで円高・円安を繰り返すだろうと読み、80.52~85.0範囲に買い注文を15本、85.32~89.8範囲に売り注文を15本仕掛けています。
トラリピは基本的にほったらかしなので、保有しているポジションが利益となるまで持ち続けます。
私の設定では利益がだいたい500円くらいになったら利益確定を行います。1ポジション0.1万通貨で取引を行うので、500円の利益になるには為替チャートが0.5円動く必要があります。
いくら稼いでいるのか
運用金額40万円の上記設定での8か月間の実績は31,178円の利益を確定しています。
年利換算すると約9.3%です。
平均すると1週間に1回、たまーに2回ほど500円の利益確定する感じです。朝起きた時や仕事終わりにスマホを見ると利益確定のメールが来てる嬉しくなります。
今の時代、銀行の普通預金口座に資産を預けていても0.001~0.2%なのでそれに比べると雲泥の差です。だた、銀行にはノーリスクの安心感と仮に銀行が倒産しても1000万円までなら保証制度もあるのであとは個人の考え次第です。
設定のリスク・注意点は何?
トラリピを運用する上での注意点は、①想定レンジ抜けによる機会損失、②含み損、③強制ロスカットの3つです。
①想定レンジ抜けによる機会損失
上図の2019年8月末頃に買いポジションを配置しているレンジ範囲を下に突き抜けています。このように想定レンジから外れた場合、改めて資金を投入して仕掛ける注文を広げない限り、機会損失となります。
②含み損
トラリピ運用は持っているポジションが利益になるまで辛抱強く持ち続けることが前提なので、どうしても含み損を常に抱えた状態となります。
上記の設定で買い注文がすべて成立した際、つまり80.52円の時の含み損は33,600円となります。
③強制ロスカット
紹介した設定は両建てという手法を用いてしますが、この手法の場合、チャートの上側にも下側にも強制ロスカットラインが存在してしまいます。
含み損、強制ロスカットに関してはこちらでも説明しています。
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