- 両建てって何?
- トラリピで両建てをするメリット、デメリットとは?
- 両建てを使ったおすすめ設定とおすすめしない設定は?
この記事では上記の悩みを解決します。
具体的には、トラリピで両建てをするメリット2つ・デメリット3つや、両建てを使った効果的な設定や、逆におすすめしない設定についても解説します。
それでは、説明していきます。
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両建てとは
両建てとは、株式ならば同一の銘柄、FXならば同一の通貨ペアにおいて、買い注文と売り注文を同時に持つことです。
両建てにすることで、レートが上下どちらに動いても利益が生まれます。
相場が変動しても買い注文と売り注文の損益はプラスマイナス0なので、一見無意味な手法に見えますがちゃんとしたトレード手法の一つです。
トラリピで両建てをするメリット
トラリピで両建てをするメリットは次の2つです。
- 利益が2倍
- 売り、買いどちらかのみの証拠金でOK
両建てのメリット①:利益が2倍
レートが上下どちらに動いても利益となるので、売り新規、または買い新規のどちらか一方を仕掛ける場合に比べて、チャンスが2倍になります。
買いトラリピの場合、レートの上昇局面で利益が生まれます。
売りトラリピの場合、レートの下落局面で利益が生まれます。
両建てでは、レートの上下双方で利益が生まれます。
両建てのメリット②:売り、買いどちらかの証拠金でOK
両建てで運用するには、売り、または買い、いずれか一方の金額が高い方の証拠金があればOKです。
↑この方式をマックス方式と言います。
チャート変動によって、買い注文数と売り注文数も変動しますが、いずれの場合においても、証拠金が高い方の注文数をマックスで保有した証拠金を上回ることはないのです。
トラリピで両建てをするデメリット
続いて、トラリピで両建てをするデメリットは次の3つです。
- レンジの上下に損失リスクがある
- 常に含み損があるので、ポジションを精算しにくい
- マイナススワップの影響を常に受ける
両建てのデメリット①:レンジの上下に損失リスクがある
買いトラリピのみを仕掛けた場合、損失リスクは下落方向にしかありません(下画像)。
チャートが下落し、含み損が拡大していき、最悪の場合、ロスカットになります。
チャートが設定レンジを上抜けた場合、損失リスクはありませんが、値動きがあっても利益にならず、機会損失となります。
一方で、売りトラリピのみを仕掛けた場合、損失リスクは上昇方向にしかありません(下画像)。
チャートが上昇し、含み損が拡大していき、最悪の場合、ロスカットになります。
チャートが設定レンジを下抜けた場合、損失リスクはありませんが、値動きがあっても利益にならず、機会損失となります。
両建ては、買いと売りトラリピの両方を仕掛けるので、レンジの上下双方に損失リスクが存在します(下画像)。
両建てのデメリット②:常に含み損があるので、ポジションを精算しにくい
両建ての場合、含み損が0になる価格帯はないので、設定変更の際に一度精算するときは、必ず損切りが必要になります。
例えば、買いトラリピの場合、レンジ上限より上は含み損0です。
また、売りトラリピの場合、レンジ下限より下は含み損0です。
両建てトラリピの場合、レンジの上下双方に含み損0の価格帯がないことは、上の例から分かると思います。
レンジ内の中間地点では常にポジションを抱えており、同時に含み損を抱えながらの運用となります。
両建てのデメリット③:マイナススワップの影響を常に受ける
トラリピはマイナススワップが高く、プラススワップが低いので、同じ通貨ペアで同じポジション量で両建てすると全体のスワップポイントはマイナスになります。
また、トラリピは基本的に、損切りせずに利益に転ずるまで長期間保有する運用方法なので、マイナススワップの影響がじわじわと効いてきます。
トラリピのスワップポイントについは、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。
2019年から始めた運用の中で、マイナススワップが確定利益を上回ったことはないですが、確定利益の8割がマイナススワップで相殺されたポジションはいくつかあります。
両建てを使ったおすすめしない設定
レンジの上限から下限まできっちり両建てを仕掛けることはおすすめしません。
なぜなら、レンジの上端での買い新規・下端部分での売り新規は塩漬けになる可能性が高く、数年は購入した価格まで戻ってきません。もしくは死ぬまで戻ってこないかもしれません。
上の画像で示したように、レンジの端付近での滞在時間は一瞬で、かつ、塩漬けになる可能性が高いので、レンジ上限付近に買い新規、レンジ下限付近に売り新規を仕掛ける必要はないことがわかると思います。
トラリピで両建てを使ったおすすめ設定
両建てはダメな手法なのかというと、そうではありません。
両建てを使ったおすすめ設定は、ハーフ&ハーフと両建てのバイブリッドです。⬇️
これは、滞在時間が長い中央値付近に両建てを設定し、多くの決済を狙う方法です。
すでに説明した通り、レンジの上下限でのチャート滞在時間は短く、比較的多くの期間はレンジ中央付近に滞在していることが多いです。
お気づきかと思いますが、トラリピ運用において、レンジ設定はとっても重要です。
設定においては、『トラリピで大損する失敗パターン5選 【トラリピの性質を理解しよう】』を参考にしてみてはいかがでしょうか。
バックテスト 3パターン(作成中)
現在、バックテストで下記3パターンについて、検証予定です。
結果が出たら、記事を更新する予定です。
- 両建て
- 両建てとハーフ&ハーフのハイブリッド
- ハーフ&ハーフ
運用資金:100万円
通貨ペア:NZDUSD
レンジ:0.508~0.830ドル
レンジ中央:0.669ドル
ロスカット(上):0.9ドル
ロスカット(下):0.4ドル
まとめ
ここまでの内容を簡単にまとめると、
チェックポイント
◆トラリピで両建てをするメリット
・利益が2倍
・売り、買いどちらかの証拠金でOK
◆トラリピで両建てをするデメリット
・レンジの上下に損失リスクがある
・常に含み損があるので、ポジションを精算しにくい
・マイナススワップの影響を常に受ける
◆両建てを設定する位置は、レンジ上・下限ではなく、レンジ中心付近にしたほうが、塩漬けポジションが少なくなるから○!
最新の運用実績はこちらで公開しています。
運用通貨ペアは加ドル/円、NZドル/米ドルで、NZドル/米ドルはハーフ&ハーフと両建てのハイブリッドで設定しています。
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