トラリピでメキシコペソ円を運用しようと考えている方の以下のお悩みを解決します。
- メキシコペソってどんな通貨?トラリピで運用する通貨ペアとして大丈夫?
- メキシコペソ円でのおすすめトラリピ設定は?
メキシコペソってどんな通貨?トラリピで運用する通貨ペアとしてどうなの?
言うまでもありませんがメキシコの通貨です。
メキシコペソは資源国通貨であり、エネルギーや鉱物などの資源を主な輸出品としている国の通貨です。同じ資源国通貨にはオーストラリアドルやカナダドルなどがあります。
メキシコの輸出額のほとんどを占めるのが石油、鉱物、農産物なので、これらの資源価格の影響を受けやすいです。その中でも米国の影響を受けやすく、輸入に占める米国の比率は約45%、輸出は約80%を占めています。
トラリピに限らずFXにおいてとても重要な要素として、高金利通貨であることが挙げられます。
トルコリラ/円、南アフリカランド/円なども高金利通貨ですが、その中でもメキシコペソ/円がトラリピ運用に向いている理由として過去10年間の値動きがレンジ相場を形成している点です。
以下にメキシコペソ/円、トルコリラ/円、南アフリカランド/円の過去10年間のチャートを示します。
メキシコペソ/円
トルコリラ/円
南アフリカランド/円
メキシコペソ/円チャートがレンジを形成しているのに対して、トルコリラ/円と南アフリカランド/円チャートは右肩下がりとなっています。
このような右肩下がりの通貨ペアではスワップ収益はプラスになっても、為替差益でスワップ収益を帳消しにしてしまい、トータルでマイナスになってしまいます。
しかもレートがいずれ上昇する可能性は微塵も感じられません。
メキシコペソ円でのおすすめトラリピ設定は?
トラリピ設定の流れは下記となります。
STEP1:仕掛けるレンジ幅の設定
STEP2:ロスカット値の設定
STEP3:運用予定額を決めて、設定したロスカット値を満たすように仕掛ける本数を設定
STEP1:仕掛けるレンジ幅の設定
2016年7月~2020年5月の過去約4年間のレンジ幅4.222~6.426円をカバーできるように設定します。4.222~5.324円の範囲に買い注文、5.324~6.426円の範囲に売り注文を仕掛けます。
STEP2で設定するロスカット値もすでに書き込んだ図となっています。
ただし、底値は新型コロナウイルス(COVID-19)が収束してから決定してもいいと思います。
STEP2:ロスカット値の設定
底値と1日の変動幅を参考に決定していきます。
2020年5月1日現在、新型コロナウイルスの影響により、メキシコペソ/円はほぼ底値となっております。
したがって、2020年4月6日に記録した底値4.222円と今までのメキシコペソ/円が記録した1日の最大変動幅1.44円(2008年10月8日)を参考に2.782円に買い注文のロスカット値を設定します。
4.222-1.44=2.782円
STEP3:運用予定額を決めて、設定したロスカット値を満たすように仕掛ける本数を設定
30万円で運用する場合の4.222~5.324円のレンジ範囲に仕掛ける買い注文は以下となります。
「1本あたり何通貨?」は最低取引通貨量である1万通貨です。また、1回のリピートで狙う利益は500円に設定します。
「レンジ内に仕掛ける本数は?」の条件を変えて何度か「計算スタート」してみてロスカットが2.782円を下回る本数を探します。
すると「レンジ内に仕掛ける本数は?」が14本となったときにロスカット2.735円となり条件を満たしました。
売り注文も5.324~6.426円のレンジ範囲に同じ14本の注文も入れます。
まとめ
以上がメキシコペソ/円の設定の紹介となります。ロスカット設定は念には念を入れた設定となっており、リスクヘッジが過剰だと思う方もいると思いますが、新型コロナウイルスなどの予知できない災害でも持ちこたえるには決して過剰ではないと思います。
あとは個人の判断で「レンジ内に仕掛ける本数は?」の部分を変更して、条件を変えてオリジナルの設定で運用してもいいと思います。
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