トラリピを始めようまたは始めたばかりの方の以下のようなお悩みにお答えいたします。
- トラリピなどのFXでよく耳にするハーフ&ハーフって何?
- ハーフ&ハーフを用いた注文方法で注意すべき点は?
この記事を読むことで↓こんなことが分かります。
- ハーフ&ハーフとは
メリットとデメリット - ハーフ&ハーフを用いた注文方法で気を付けること
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ハーフ&ハーフとは
あるレンジ幅を中間値で半分に分けて、上半分に売り注文、下半分に買い注文を仕掛ける手法です。中間値において含み損は0となります。下画像のようなイメージです。
混同しやすい手法で”両建て”がありますが、ハーフ&ハーフとはちょっと違います。両建ては同じレートに買い注文と売り注文の両方を仕掛ける手法です。
ハーフ&ハーフのメリットとデメリット
ハーフ&ハーフのメリットとデメリットはそれぞれ下記となります。
- メリット
→必要証拠金が半分でOK、塩漬けポジションを保有しにくい - デメリット
→レンジの上下にそれぞれロスカットが存在、マイナススワップが発生
ハーフ&ハーフのメリット① 必要証拠金が約半分になる
狙ったレンジ幅に買い、または売り注文のみを仕掛ける場合に比べて、ハーフ&ハーフは同様のレンジ幅を中間値で分けて買い注文と売り注文でカバーするので約半分の必要証拠金で同じレンジ幅にポジションを仕掛けることが出来ます。
必要証拠金がどうやって決まるかというと、買い注文と売り注文のどちらか高い方で決まります。買い注文と売り注文が混在する場合、買いか売りのどちらか高い方の証拠金だけ用意すれば良いです。
これをマックス方式と言います。
つまり、同じ資金で同じレンジ幅において運用する場合、買い注文か売り注文のどちらかで狙ったレンジ幅をカバーするよりもハーフ&ハーフを用いたほうがポジションを仕掛ける間隔を約2倍ほど密にすることが出来ます。
自動売買FXは基本的にほったらかしが理想なので、出来る限り広いレンジをカバーするにはハーフ&ハーフはもってこいの手法です。
ハーフ&ハーフのメリット② 塩漬けポジションを保有しにくい
塩漬けポジションとは利益になるまでポジションを決済せずに保有し続けることです。買いまたは売り注文のみの場合だと仕掛けるレンジの端はポジションが塩漬けになりやすいです。
特にレンジ相場では為替レートは上下を繰りかえして、同じレートを行ったり来たりします。したがって、レンジ相場の端でポジションを持ってしまうといつまでたっても利益確定できず、塩漬けするか損切りするしかなくなります。
ハーフ&ハーフのデメリット① レンジの上下にロスカットのリスクが存在する
ハーフ&ハーフの場合は狙ったレンジを上方向に外れても下方向に外れても含み損は拡大し、さらにはロスカットとなる恐れがあります。
したがって、レンジ幅を見誤ると為替レートがどちらに動いても資産を失うことになります。
ハーフ&ハーフのデメリット② マイナスのスワップポイントが発生する
買い注文と売り注文のどちらかは必ずマイナススワップとなります。
マイナススワップはハーフ&ハーフに限らずFXでのトレード全体に関係することですが、通貨ペアによっては高いマイナススワップの通貨ペアがあるので注意が必要です。
特にトルコリラ/円、南アランド/円などの新興国通貨はその高いスワップポイントが魅力です。スワップポイントを狙った”サヤ取り”という手法があるくらいFXにおいては重要な手法となります。
ハーフ&ハーフを用いた注文方法で気を付けること
ハーフ&ハーフで注文を仕掛けるには”レンジ幅”を決める必要があります。その際に下記の2点に注意する必要があります。
- レンジ幅が狭くなりすぎないように注意
- レンジ相場を形成している通貨ペアを選ぶこと
レンジ幅が狭くなりすぎないように注意
ロスカットリスクは上下にあるので、狙うレンジ幅が狭すぎるとすぐにロスカットになってしまいます。
出来る限り長期チャートからレンジ幅を設定したほうがいいです。以下にカナダドル/円(CAD/JPY)の2019年11月~2020年3月までの約4か月間のチャートを示しています。
これをみてレンジ幅を決めたならば、レンジ幅80~85円なので80~82.5円の範囲に買い注文、82.5~85円の範囲に売り注文を仕掛けます。
しかし、このレンジ幅で本当に大丈夫でしょうか?
次に同じカナダドル/円の2008年4月~2020年4月の約12年間分のチャートを表示します。
4か月間チャートをみてレンジ幅を決めることがどれだけ限られた範囲しか見ていないか分かったでしょうか。
12年間チャートでレンジ幅を決めた場合、68~107円となります。2008年9月に発生したリーマンショックによる大暴落も反映されているので、よっぽどのことがない限りレンジ幅から外れることはないです。
レンジ相場を形成している通貨ペアを選ぶこと
ハーフ&ハーフでは、あるレートを中間値として為替相場が上下を繰り返すことを前提としているので下記に示すトルコリラ/円のような一方的な下降トレンドを形成している通貨ペアには向きません。
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