10万円から始めるトラリピ設定【あまりおすすめしません】

トラリピをこれから始めたい方の以下の疑問にお答えします。

10万円から始めるトラリピ設定【でもちょっと物足りない】

10万円で設定する場合、仕掛けるレンジが狭くなったり、仕掛けるポジション値幅が大きく開くなどのデメリットが考えられます。

10万円でのおすすめ設定方法と問題点を具体例をもとに説明していきます。
おすすめするとしたら設定パターンはカナダドル円での2種類です。

過去12年分のチャートを参考にした場合、仕掛けるレンジはカナダドル円の75~105円です。ハーフ＆ハーフでの運用なので、75～90円のレンジに買い注文、90～105円のレンジに売り注文を仕掛けます。

この場合は別記事で紹介している30万円でのトラリピ設定の中で「レンジ内に仕掛ける本数は？」の条件を変えるだけです。

10万円で運用する場合、75～90円のレンジに仕掛ける本数は5本となります。ここでのロスカット値は現在のカナダドル円レート75.1円から10円の余裕を持った約65円あたりに設定しています。

10円の余裕を持たせる根拠は下記の記事です。

実際に仕掛けてみると以下のようになります。買い注文の場合を示します。売り注文も同様のやり方で設定します。

カナダドル円
ロスカットは65円付近

仕掛けるポジション値幅が3.750円となるため、なかなか新規注文成立や決済注文成立はしません。なのでこの設定を基本として、どんどんポジションを追加していくような運用となります。

日足チャートなどを眺めてもらえばわかると思いますが、レートが3.75円変動するには結構な時間がかかります。

具体的にはレンジ相場を形成している2016年1月～2020年4月までの約4年間分のチャートを参考にし、仕掛けるレンジに狙いを絞ってポジションを仕掛けていきます。

仕掛けるレンジ幅は75円～90円、ハーフ＆ハーフでの運用なので75～82.5円の範囲に買い注文、82.5～90円の範囲に売り注文を仕掛けます。ここでもロスカット値は現在のカナダドル円レート75.1円から10円の余裕を持った約65円あたりに設定しています。

買い注文

10万円での設定の場合、これが限界かなと思います。上記の設定を基本に今後どんどんポジションを追加していくのが良いでしょう。

仕掛けるポジション値幅が1.50円となり、「過去12年分のチャートを参考に仕掛けるレンジを決定」の場合のポジション値幅3.75円に比べて半分以下の値幅になりましたが正直なところまだ値幅は広いです。理想は値幅0.3円以下には持っていきたいです。

ただし、過去12年分のチャートを見ると分かるように75～90円は限られた範囲であるので、今後の為替変動により75～90円のレンジ幅を抜ける可能性があります。

設定したレンジ幅をレートが抜けた場合、追加資金でポジションを追加するか損切りまたはロスカットとなります。

私がトラリピを運用する上での大前提として以下のことがあります。

↑の大前提をもとに運用を行っていくには、過去数か月分のチャートを参考にするだけでは不十分です。

例えば、2019年11月～2020年2月の4か月間のカナダドル円チャートを参考に仕掛けるレンジを決定した場合、そのレンジ幅は82～85円、ハーフ＆ハーフで運用するので82～83.5円に買い注文、83.5～85円に売り注文を仕掛けます。

パッと見、理想的なレンジ相場を形成しています。

約4か月間も82～85円のレンジ幅で推移しているので、今後もしばらくこの流れが続くかと思いきや、2020年3月には下図のように下降トレンドとなり、仕掛けたレンジ幅を抜けていきました。

10万円でトラリピを始めるにはレンジ幅を絞ったり、ポジション値幅を広くとって広いレンジをカバーしたりなど物足りない設定となります。

でも始めれないことはないです。基本的な設定を組んで、今後ポジション数をどんどん増やしていけばと思います。

くれぐれもレンジ幅を絞りすぎたり、リスクをとってポジション数を増やさないことです。