資金が増えたからトラリピ設定を追加したいけどどう追加したらいいかわからない。
そんなお悩みにお答えします。
この記事では、資金が増えた際のトラリピ設定の追加パターンと、後半では実際に私が運用しているトラリピ設定に追加した実例を紹介したいと思います。
6月のボーナスの内、10万円分を追加資金に、トラリピ設定を実際に追加します。試行錯誤が見て取れる不細工なトラリピ設定ですが、ぜひとも参考になればと思います。
資金が増えた際のトラリピ設定の追加:3パターン
トラリピ設定の追加パターンは現在の為替レート位置によって以下の3パターンで行うことが出来ます。
- レンジ幅を拡大する
- ポジション値幅を狭くする
- 運用通貨ペアを増やす
トラリピ設定追加①:レンジ幅を拡大する
下図のように、想定していたレンジ幅が狭すぎた場合、追加資金によってレンジ幅を拡大します。
レンジ幅のおすすめ設定方法はこちら↓で紹介しています。
リーマンショックやコロナショックのような経済危機によって、想定していたレンジ幅からレートが外れると新規注文も決済注文も発生しない”機会損失”となります。
さらに想定レンジから外れていくと最悪の場合、ロスカットになり、資産を大きく失うことになります。
トラリピ設定追加②:ポジション値幅を狭くする
現状のトラリピ設定のレンジ幅で問題なしという方は、ポジション値幅を狭くして注文回数のチャンスを増やすことをおすすめします。
「どこに追加注文を入れればいいのか」というと、現在のレートを中心に追加していきます。
”基本的に為替の動きを予想しない”というスタンスのもとトラリピ運用を行っているので現在のレートが追加したトラリピ設定のレンジ幅の中間値になるように設定します。
具体例は、後述します。
トラリピ設定追加③:運用通貨ペアを増やす
現状のトラリピ設定のレンジ幅で問題なしという方の次の行動として「2.ポジション値幅を狭くする」と同じくらいおすすめするのが”運用通貨ペアを増やす”ことです。
運用通貨ペアを増やす目的は”リスク分散”です。
例えば、すでにNZドル/米ドル(NZD/USD)で運用していた場合、新しい通貨ペアとして加ドル/円(CAD/JPY)を選択するなど。私はこれらの通貨ペアで実際に運用しています。
こうすることで、NZD/USDが下がったときに、CAD/JPYは上がっていればトータルとしてはNZD/USDのみ場合に比べてマイナスは小さく抑えることが出来ます。
ただし、NZD/JPYとAUD/JPYのように動きが似ている、相関関係が強い通貨ペアを選んでもリスク分散の効果は薄いです。
CAD/JPYを運用通貨ペアに選んだ根拠はこちら↓。
追加資金10万円 トラリピ設定を追加してみた
加ドル/円(CAD/JPY)にて上記の”②.ポジション値幅を狭くする”の場合でトラリピ設定を追加していきます。
実際に現在、私が運用している汚ったないトラリピ設定がこちら↓です。コロナショックの影響で買い注文のレンジ幅を拡大していった結果こうなりました。
ただし、初期に設定したトラリピ設定と追加した全てのトラリピ設定のロスカット設定は60円付近(買い注文の場合)に設定していたため、ロスカットになることはありませんでした。
ロスカット設定は命です。私が考えるロスカット設定の根拠はこちら↓です。
現在のレートに対して、トラリピ設定がカバーしているレンジ幅にはまだ余裕があるのでポジション値幅が狭くなるように追加していきます。
- 追加する通貨ペアは加ドル/円
- 追加する場所は現在のレート
- 追加資金は10万円
- ロスカット設定を満たすように追加する本数を決定
トラリピ運用試算表でシミュレーションした結果が下記となります。
追加時のレート78.5円を中心にして、トラップ値幅、1本あたりの通貨量、1回のリピートで狙う利益は既存のトラリピ設定と同じとします。
レンジ内に仕掛ける本数をいろいろ変えてみて、ロスカットが60円を超えない本数を探します。
結果、追加資金10万円で追加できる本数は4本となりました。
仕掛ける本数を4本にして、ロスカットが60円未満ぎりぎりになるように追加資金を計算すると8.4万円あればOKとなりますので、余った資金は次の設定追加に回しましょう。
実際の運用実績が気になる方はこちら↓。
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