資産運用としてトラリピを始めようと思っている方の以下のお悩みを解決します。
- 運用資金はいくら必要なの?
- 通貨ペアはどれを選んだらいいかわからない。
- 仕掛けるレンジ範囲の決め方がわからない。
- ロスカットはどこに設定すればいいの?
→30万円で運用する場合のトラリピ設定を紹介します。根拠も含めて。
30万円で始めるトラリピ設定を紹介【根拠のある運用をしよう】
30万円でのトラリピ設定は以下の流れで決めていきます。
- 運用通貨ペアを決める。
- 仕掛けるレンジ範囲を決める。
- ロスカットをどこに設定するのか決める。
- 設定したロスカット条件を満たすように、仕掛ける本数と仕掛けるポジションの値幅を設定する。
30万円設定でのおすすめ通貨ペアはカナダドル円
- 運用通貨ペアを決める。
→カナダドル円
通貨ペアにカナダドル円をおすすめする根拠は下記です。
- 長期的にレンジ相場を形成していること。
- レンジ幅が比較的狭いこと。
同様の理由でおすすめする通貨ペアがもう一つあり、それがニュージーランドドル米ドル(NZD/USD)です。詳細が知りたい方は↓の記事を読んでみてください。
仕掛けるレンジ範囲は過去チャートを見て決める
- 仕掛けるレンジ範囲を決める。
→カナダドル円 75円~105円:ハーフ&ハーフ 75~90円の範囲に買い注文 90~105円の範囲に売り注文
仕掛けるレンジ範囲の設定は2008年から2020年までのカナダドル円為替変動をカバーできる範囲に設定しました。なぜ上記の期間を見て設定したかというと以下の理由です。
- リーマンショックや東日本大震災などの何十年または何百年に一度と言われるような出来事を折り込んでいる点。
カナダドル円 2008年~2020年チャート
「何十年または何百年に一度と言われるような金融危機は今日にでも発生する」と思って設定していたほうが精神的に楽です。
ましてやフラッシュクラッシュと呼ばれる瞬間的大暴落は頻繁に発生します。そのたびにドキドキするような設定だとそれはギャンブルです。
ロスカットは変動幅と過去チャートから決定
- ロスカットをどこに設定するのか決める。
→65円付近に設定
65円付近に設定した流れは以下となります。
- 基本的には上記で設定した仕掛けるレンジ範囲の両端にロスカットを設定
→75~90円買い注文範囲 :75円付近に設定
90~105円売り注文範囲:105円付近に設定 - 現在のレートからロスカットまで10円以上の余裕はあるかチェック
→なぜ10円以上なのかは過去に実際に起きた1日の変動幅を参考に設定
大暴落が起きても1日耐えることが出来れば資金追加の口座反映が間に合うかもしれないと考えたからです。
したがって、上記の設定だと75~90円の買い注文のロスカットは75円付近に設定しますが、記事執筆時のカナダドル円のレートは75.825円なので、75.825-10=65.825円付近にロスカットを設定します。
- 設定したロスカット条件を満たすように、仕掛ける本数を設定する。
→ここまでに決めた「通貨ペア」「仕掛けるレンジ範囲」「ロスカット」の条件を満たすように、トラリピ運用試算表で仕掛ける本数をシミュレーションしていきます。
・通貨ペア ⇒カナダドル円 30万円で運用
・仕掛けるレンジ幅⇒ハーフ&ハーフ 75~90円に買い注文 90~105円に売り注文
・ロスカット ⇒65円付近(←買い注文の場合)
仕掛ける本数を変更しては「計算スタート」をクリックして、ロスカットが65円付近になる本数を探します。「1本あたり何通貨?」の項目は最低取引単位である0.1万通貨を記入します。
条件を満たす結果を以下の図に示します。
トラップ値幅は1.071円となりました。イメージとしては以下となります。赤線が買い注文、青線が売り注文を表しています。
以上が30万円で運用する場合のトラリピ設定です。
リスクヘッジはしたつもりですが、もしものことがあるので緊急時用の追加資金はきちんと口座に準備しておいたほうがいいです。
この基本をベースにポジションをどんどん追加していきます。ポジションの追加方法は以下の記事で紹介していますので良ければ参考にしてみてください。
取引を開始してみるとわかりますが、トラップ値幅が1.071円もあると新規注文成立も決済注文成立もなかなかしませんが焦らずにコツコツとポジションを追加していきましょう。
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